スクウェア・エニックス元社長、和田さんの来訪

スクウェア・エニックス元社長の和田洋一さんがお越しくださいました

10 月 17 日に、スクウェア・エニックスの元代表取締役社長である和田洋一さんがゼミにお越しくださいました。まず 7 期生の発表を見学して頂き、その後、野村證券やスクウェア・エニックスを経て感じられたコーポレートファイナンスについてのお話をしてくださいました。 

今回の和田さんのお話はコーポレートファイナンスについてでした。宮川先生とご一緒に野村證券でお仕事されていただけあって、考えの根底がなんだか似ているなと感じました。企業価値は企業の情報をもとに計算しますが、その過程でロジックを組み立てることこそが重要だというお話でした。まさに、7 期生の企業分析に直結したヒントになりました。市場の誰も真のロジックを知ることはできないので、財務諸表上の数字や様々なデータを分析して因果関係の結びつくロジックを生み出さなければなりません。

その因果関係を明確にする説明が重要であり、いつもゼミ中に教わっていることだと感じました。しかし、このことがどうも難しくて、例えば経営者の戦略によって動いた財務諸表の数字について、外部の人はその戦略をくみ取ってくれないこともあるそうです。難しいのはその因果関係を発見することだけでなく、説得力をもたせることでした。宮川先生は、「○○のデータを参照してみればどうだろう」という助言をしてくださることがあります。私は「ラッキー!」と答えをみつけた気持ちでいましたが、それにそのロジックを確かなものにする説明が重要でした。ゼミ中のプレゼンやその他の発表では、●●の繋がりが確かでないというご指摘を頂くことが多いです。自分では時間をかけて組み立てたものでも、それを伝えることは案外できないものです。また話し下手(自分もそうですが)の人の話を聞いてて、つまらないと感じてしまうこともあります。一方、和田さんなど話が上手な人の話は、集中してその話の考えを巡らせることができます。これは構成された因果関係にうまく誘導するからかもしれないと感じました。つまらないと感じさせないような話ができるように頑張ります。他にも、経営者にとって重要なことなどのお話をたくさん頂きました。買収資金は手切れ金であるとか、経営者の評価は加速度にあるなど、奥の深い示唆に富んだお話でした。 

大変濃い内容であったので、講義は一瞬で終わってしまいました。その後は、てこでお好み焼きを食べました。お酒も交えてするお話は、真面目なお話もありながら面白いお話もありとても楽しかったです。飲み会の終盤で、「仕事は楽しいものだよ」という言葉を頂きました。ニュースで見るブラック企業の話題ばかり見て、社会に出ること少しを憂鬱に思っていました。しかし最近専門的な知識が身についてきてようやく勉強の楽しさに気付いてきたので、もしかして仕事は楽しいのではないかと希望をもてることができました。野村證券時代、そしてゲーム会社の社長時代といずれも楽しかったと話される和田さんを見て、私も何かに熱心に取り組めるような仕事をみつけたいと思いました。 

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