ゲッコーって結局正しいの

つい先ほど、WALL STREETを証券分析論の講義中に見終わり、一昨年とは違う考えが色々浮かんだので忘れないうちに書いておきたいと思います。

この映画を見るのは2回目で、2回目を見終わるまでは、ゲッコーってやっぱり間違ってなかったんじゃないかって考えを持ってました。
そもそもゲッコーが何をしたかというと、経営赤字が続いているブルースター航空を解体して、企業内に溜まっているキャッシュを自分のものにしようとしました。キャッシュを掠りとろうとしたことはおいといて、この行為はつまり、アカデミックな話にすると、資本コストを上回らないような企業は早く潰れてくれってことですよね。別にこのことはおかしくはないと思ってたし、今もこれは理解できる

ただ、企業がいつ解散すべきかなんて、株主によって考えは違うと思うんですよ、10年赤字でも温かく見守ってくれる株主もいれば、1年の赤字で解散しろと主張する株主だって。それを、一番株式を持っている人が決める、THE 資本主義って感じですよね。強い人が弱い人の言うことを聞く世界。

バドは、まだこの会社は立て直せると思ったから社長になった一方で、ゲッコーはこの会社はもう無理だと思ったから解体しようとした。
そして、ゲッコーの方が株式を持っていたから解体されかけたわけですよね。仕組みとして、多数決、資本主義が一番効率的やとみんなが思ったから今採用されているけど、どこまで傲慢が許されるのだろう、全てが資本主義に従うことが本当に全体の幸福になるのだろうかってめちゃくちゃ深い考えになってしまいました。

みんなは、ゲッコーの行動に関して、またバドの考えに対してどんなことを思った?
自分はもう迷走しています。笑

ゲッコーって結局正しいの への7件のコメント

  1. 宮川壽夫

    いいねえ、どんどん迷走してみて。正しい答えはないから。
    弱い者は強い者に従わらずを得ない「資本の論理」ということですね。

    ・赤字でも株主が10年待ってくれるために企業ができることはなんだろうか
    ・それを株主が待ってくれないのはなぜだろうか
    ・ゲッコーは「私は企業の破壊者ではなく解放者だ」と言ったが、これは詭弁に過ぎないだろうか
    ・「greed is good」は本当に正しいだろうか
    ・ダリアン役はもうちょっと美人がいいのではないだろうか

    いろいろ考える材料をくれる映画でした。

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    1. 鳥海直人

      先生が仰っていた、コーポレートファイナンスは人間ドラマのようだって言葉の意味をこの映画からとても感じたような気がします。
      「greed is good」って結局否定することは誰にもできないんじゃないかと自分は思います。ただ、株式市場が、企業価値とは離れて、投資家間での富の移転になるだけのゼロサムゲームであって欲しくないなということも強く思いました。

      僕はダリアンから漂う、あからさまな女豹感、ちょっと好きです。

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  2. 小坂陽兵

    事業を継続することがいいと考えがちですが、とても難しい問題ですね。

    身近な例に大塚家具があります。
    ここは何年か前に業績悪化局面で創業者である会長と娘である社長が経営方針をめぐって議決権の争奪戦をしました。両者とも事業を継続したいという意味ではバド的な感じですが、娘が勝って以降同社は毎期営業キャッシュフローがマイナスで、つまりビジネスをやればやるほど会社から金が消えているということです。今では市場や銀行からの資金調達も困難な状況で、近々資金繰り破綻するとも言われています。ここ数年で株主に帰属する価値(時価総額)も相当毀損してるはずです。

    事業を立て直したいんやー!と言うのもいいですが、あのときゲッコーが現れて会社の資産売却を進めてたら、今よりずっと高い価値で売却できたでしょう。株主も断然ハッピーだったかもしれません。

    ちなみにブルースターと似たような案件(経営権を争ってはいませんが)で、航空会社のスカイマークが現在PEファンドのインテグラル傘下で再建中です。
    来年にも再上場するそうですが、再上場時の時価総額が過去の上場時をのもの大きく超えてきたら、バドのような形で会社を救ったと言えるかもしれませんね。要チェックですよ。

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  3. 宮川壽夫

    おっ、ようへい!コメントありがとう。
    いいねえ~。1期生の頃のなつかしい感じのブログになってきたねえ。やっぱこのネタは昔から宮川ゼミで盛り上がるねえ。

    鳥海くん、やっぱ「あからさまな女豹感」が好みでっか。さすが、いろんなとこ行かはって経験積んではる方はちゃいますね~。

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  4. 鳥海直人

    ようへいさん、コメントありがとうございます!
    大塚家具がそのような経営困難に陥っていたことを知りませんでした‥
    企業価値をなんとかして向上させるのか、それともこれ以上企業価値を毀損させないよう企業を解散するのか、本当に難しい問題ですね。
    ただ、企業が投資家に対して、具体的な将来像をしっかり伝えることができていれば、そもそも企業を解散させようとする投資家はいないのかもしれませんね、あくまで理想の世界ですが。笑
    スカイマークも初めて知ったので、これから注目して見ておこうと思います。

    これ以上迂闊に発言するとデジタルタトゥーになってしまうので、黙秘するようにします!笑

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  5. 杉山聡一

    誰がブログを書いたのか、全くわからなかった…。タイトルの横に名前を付けるとかは必要かもしれませんね。

    ウォール街は、見た後に同期とじっくり話した、思い出のある映画です。
    どの期でも、観て「面白かったね」で終わらないのが素敵ですね。

    この前のゼミに参加した際に議論した、株主は債権者を犠牲にできる、ではないけれども、株主は従業員を犠牲にできる、と言ったところでしょうか。
    確か、ゲッコーは従業員の退職金を配分しないで手中に収めようとしたため、航空会社が魅力的な”投資先”になっていたと記憶しています。
    会社は株主のためにあると言うは易いですが、三方良しどころか、ステークホルダー全方良しでなければうまくいかないのかもしれませんね。程度にもよりますが。

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    1. 鳥海直人

      杉さん、コメントありがとうございます!確かに、次回から名前つけるようにしますね!
      本当に面白い映画ですよね、ファイナンスを飛び越えて、ゲッコーの指す「欲」ってなんだろうなぁとか考えてしまいます。笑

      企業価値の向上がすべてのステークホルダーにとっての幸せになる一方、逆に企業価値をこれ以上毀損させないために企業を解散させるのは、果たして全員の幸せになるのか。従業員ってただの人的資産としての扱いなのか。またどんどん疑問が出てきてしまいます。

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