1. 知のダンディズムを目指します
宮川研究室は常に独創的であることを愚直に愛し、他者への安易な追従や目先の流行への迎合を嫌います。しかし、われわれは常に相手の立場を考慮し、敬意を払い、思いやりとやさしさを忘れません。そして、多くの人々との輪を広げられるよう潔く、洗練された態度を忘れない淑女紳士でありたいと考えています。これを私は「知のダンディズム」と呼び、宮川研究室のモットーとしています。
2. 思考法とプレゼンスキルを鍛えます
宮川研究室では「自分のアタマで考えろ!」とよく言われます。でも自分のアタマで考えるって一体どういうことでしょう?何から始めて何をどう考えればいいのか、ゼミでは専門分野の勉強だけではなく「科学的思考論」と名付ける思考法を学びます。
でも、考えるだけではダメです。自分が考えたことは自信を持って誰かに伝えましょう。宮川研究室では企業向けにプレゼンを行います。どうやって相手に伝えるか、説得力とはなにか、一緒に考えましょう。データの集め方からカッコイイ資料の作成方法、プレゼンスキルに至るまで徹底的にこだわります。
だから宮川研究室のスタイルは実証研究です。実際に起きている現象に着目し、事実の背後にある因果関係を突き止めます。その上で仮説を設定し、データを用いて実証します。最後はいつの間にか誰にも負けない高いレベルの論文が書けるようになっています。
3. 学生一人一人が主役のゼミです
ゼミは輪講という方式で進めます。毎回レポーターが報告を行い、コメンテーターが評価をし、全員で検討を行います。その場で思いついたことを好き勝手におしゃべりしましょう。自由におしゃべりしているうちに突然「あー、なんだかわかったような気がしてきた」瞬間が来ます。それで充分です。ゼミでは試験をして理解度を確認する必要がありません。理解できたような錯覚、それが大事です。毎回のゼミには全員「自分が主役!」と思って来てください。このゼミでは一人の落ちこぼれも出しません。
4. 学外との交流が盛んなゼミです
私がもともとビジネスの世界にいたこともあって、研究室にはいろいろなビジネスマンが遊び来ます。楽しい来客があると学生も連れてみんなで食事に行きます。逆に、ゼミでわからないことがあったら突然アポを取ってこちらから取材に出かける、なんてこともあります。少なくとも毎年二社の上場企業を課題にした研究を行うので、分析企業には何度も訪問することになります。
5. OGOBが助けてくれるゼミです
宮川研究室には「宮門会」というOGOB組織があります。年一回パーティを行い、宮門会ゼミが開催されます。そこで現役学生は先輩の前で研究成果を報告するとともに、いろいろなアドバイスをもらい、みんな一緒に仲良く過ごします。日ごろのゼミに突如OGOBが乱入することも歓迎する楽しいゼミです。
6. 楽しくなくなったら来なくても構いません
私は昔から楽しんでやらなきゃイイ仕事はできないという頑なな信仰を持っています。ゼミも同じです。毎回全員が「ゼミに来るのが楽しい!」と思わなかったら、私にはもうゼミを開講する意味を見い出せません。勉強して何か身につけようと意気込む必要はありません。毎回「楽しいな」と思いながらゼミにいれば最後にはだれにも負けない大きなものを得ているはずです。