セミナーに参加しています

フォスタースクールのセミナーに参加しています(No.9)

いろいろとフラフラ歩きましたが、どこまで行ってもキャンパスで、今もさらに拡張工事が行われています。聞くところによればキャンパスには 200 を超える建物があるそうですが、私の所属はワシントン大学の Foster School of Business というビジネススクールで、ここが本学での研究の場です。フォスターでは水曜日と金曜日の午前中に seminar が開催されます。これはファカルティ向けの研究報告会で、報告者はワシントン大学だけではなく、主に他大学の研究者がわざわざ発表にやってきます。このあたりの仕組みはさすがアメリカの研究型大学です。研究の量産体制と競争の激しさに目を見張ります。

こちら Foster School of Business の校舎は他の校舎と違って近代的です。やはり芝生は大事。

seminar は 90 分ほどで 1 本の研究が発表され、これを参加者全員が叩くという形式になっています。

30 名程度の席が常に埋まっており、この大学、ファイナンスの教員だけでこんなにいるのかよと改めて

驚きます。Department of Finance and Business Economics だけで 20 人以上の教員が在籍しています。

非常にフレンドリーな雰囲気で始められ、発表が終わってから質疑応答という形ではなく、質問がある人はいつでも自由にしゃべります。タイトル発表からいきなりコメントが始まり、まーまー、先を聞いてからにしろよと言いたくなりますが、止まりません。あるいは、もう残り時間があとわずかなのにいいのかなあと心配になるくらい質問が紛糾しても、いつもなんとか時間通りに終了します。

毎回フルペーパーが配布されるので、私はそれを持って帰って復習します。これは私がゼミ生諸君に予習として指示していることと全く同じ作業です。この研究の問題意識と目的は何か、どのような理論に依拠したアイデアなのか、検証方法とモデルはどのようなものか、データは何を使ったのか、結果はどうだったのか、この研究の貢献は何か、課題は何か、といったことを項目別にメモにしてノートにまとめます。ただ諸君とは違って私の場合は英語でノートを作成しています。また、論文の構成がどのように工夫されているか、メモの最後には目次をそのままノートに書き写します。これは私が学部生の時の研究室で先輩に教わって励行しているものですが、いつも言っているようにどのような本を読む時にもまずは目次の構成に注目しましょう。学部生時代は分厚い本を読む時も、まずは万年筆で丁寧に目次をすべて書き写すという写経のような作業をやらされていましたが、やっているうちに作業の意味がわかってきます(私の場合は写経だけで読んだ気になってしまい、本文を読まないことがしばしばでしたが)。

さて、この seminar 用ノートとは別にノートを準備し、「なるほど英語の論文だとこういう表現を使うのかあ」と気がついたイイ表現は「気になる英語論文表現ノート」を作成して転記します。このノートは英単語集にもなっています。先生になってもこういうことを繰り返しているわけですから諸君も頑張ってください。特にこれから卒論の先行研究の調査はこのような形式で必ずノートを作っておきましょう。ちなみに、知っての通り“文具オタク”の私としては、当然のことではありますが、日本にいる時からこの seminar のためのノートと筆記具を伊東屋で厳選し、シアトルに持参しています。

エントランスを入ると中はこんな感じ。私は筑波大学の GSSM の新校舎の方がカッコイイと思う。

seminar が行われる 395 番教室です。

フォスタースクールの校舎は PACCAR HALL と呼ばれています。

本稿は宮川研究室ゼミ生に向けて発信されたメッセージであり、ゼミ生の問題意識を喚起することを目的としたものです。

本稿における観察及び意見は宮川壽夫の主観による個人的見解であって大阪市立大学の考えを代表するものではありません。

Hisao Miyagawa, 2015, All rights reserved

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