こんにちは!12期生の木村和慶です。
いよいよ今回が前期最後のゼミとなりました。気が付けばあっという間に3ヶ月が経過しており、僕自身とても驚いています。ただ、この3ヶ月は短いようでとても濃い時間でした。今まで知らなかった知識や理論を新しく勉強するとともに、現実世界で起きていることを日経レポートを通じて考えることはとてもやりがいがあり、楽しかったです。まだまだ勉強を始めたばかりで実際の分析をするときに自分の知識が足りないと感じることは多いですが、少しずつこれからも成長できるよう頑張っていきたいと思います。また、本日は午前中に企業価値算出プロジェクトでお世話になる堺化学工業株式会社に訪問しました。これからプロジェクトを進めていくにあたって非常に貴重なお話を聞くことができました。イベント報告にも今回の訪問については記載しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
さて、本題に入ると、今回のゼミでは、第19章「資金調達と評価」の輪講を担当しました。今回の内容は、プロジェクトや事業の評価を資金調達のやり方を勘案して考えるというものでした。今までは、資金の支出に関する決定と資金調達の決定は分離できるというMM理論の世界を仮定してきました。ただ、今回は、投資と資金調達の決定が相互に影響を及ぼす場合の資本支出予算に関する決定を考えました。それを実現させる方法は二つあり、一つは割引率を調整すること、そしてもう一つは現在価値を調整することでした。ゼミでは、割引率の調整としてWACCを用いる方法とフロー・ツー・エクイティ法の違いについてと、調整現在価値(APV)の是非について議論が白熱しました。最終的に一つ目は、本質的には同じものを求めており、そこに至るまでのプロセスが違うということ、二つ目は、実務で使用するためには現在価値を出す必要があり、それは現実的には非常に難しいことであるため、あまり使用されていないのではないかという結論に至りました。自分が一人で読んでいるときには気づかなかった視点や考えにふれることができ、非常に学びの多い時間となりました。
これからは夏休みに入りますが、この前期で学んだことを活かして、企業価値算出プロジェクトを引き続きゼミ内の同期や先輩方と協力して取り組んでまいります。これを読んでくださっている方々にはこれからも温かく見守って応援していただければと思います。