書く過程で、学ぶ【谷上】

 今年も残すことあと2日ですね。年末年始は和歌山の実家に帰省し、のんびり過ごしている7期生の谷上です。半年前から実家で猫を飼い始めたんですよ。もう家族みんなメロメロなので、ひたすら撫で、猫じゃらしで遊び、猫様の言いなりの生活を送っています。
 卒論もそろそろ大詰めです。今日の昼間は先生から電話で、卒論指導を受けました。(途中猫に邪魔されましたが…)先生からはよく「結果はどうでも良い。大事なのはプロセスだ。」と言われました。そのことを意識して行動したことで、卒論を書く過程で学ぶものが沢山ありました。
 最初は、テーマである成熟性仮説や配当、外国人投資家に関する知識を得ることが、書く過程で学ぶことだと思っていました。実際それもあったんですが、学ぶ範囲がどんどん広くなってきます。言葉の定義や理論を理解したつもりでも、いざ説明しようとすると「アレ、何かちゃうな…」と壁にぶつかり、もう一度教科書を読みなおします。ここ、説明が飛んでるから何とかせなアカン、とストーリーを練り直し、先生に相談します。そんな日々の中で、思い込みの文章を書かず、自分の言葉に責任を持つことがいかに難しく、これから意識せなあかんかを学びます。

 今日は、コレ良いこと学んだな!と思ったことがあります。私は完璧でありたいと思いすぎたり、せっかちな性格もあってか、卒論の課題を振り替えろうとしていなかったんです。でも先生に相談したり、読み直す中で、最後に「本論文の課題」を書くことにしました。書く前は「自分のやった研究に課題かぁ…何とかできんかったんかなぁ」とやるせない気持ちでしたが、書き終えた時はちょっと気持ちが楽になったんです。ちょっと無茶な説明で「ほらね、完璧でしょ!」っていう論文より、客観的に論文を評価して課題を残している方が、真実に一歩近づいた論文になるんじゃないかな、と感じました。
 そのことを先生に話して、ここまでは分かる。でも、ここからは分からない。そうやってキチンと線引きできる人の方が信頼できるよね~という話になりました。これは卒論だけじゃなくて、他の事にも通じる話だと思います。それをちゃんとできる大人って、案外少ないのかも。課題や分かりませんはギブアップの意味ではなく、自分の知識量を把握できている人だからこそ言える言葉なのかもしれません。
 卒論を書く過程で、コーポレートファイナンスの知識だけではなく、新しい物の考え方に出会いました。何でもかんでも分かりません、はちゃうけどね(笑)でも、自分は何を知って、何を知らんのかが分かれば、もっと勉強楽しくなるな。と思った一日でした。

書く過程で、学ぶ【谷上】 への4件のコメント

  1. 鳥海直人

    自分も先生から電話で卒論指導受けて、わからないことを憶測で書いてしまってる部分が多かったなと思った!論文の中で、全然明らかにしてないのに、「●●ではないかと考える」みたいな笑
    だからそこらへん気をつけて、論文のグレード高めていきたいな。えみりーの熱量に負けんように頑張るわ!競争ちゃうけど笑

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    1. 谷上恵海

      せやなぁ、ゼミ入る前は授業に提出するレポートを「私は~~だと思う。」って主観的な文章ばっかり書いてた。卒論書いてて改めて、客観的に書くことの難しさを知る…。いやいや、競争しようや、鳥ちゃんには絶対負けへんで!笑 卒論提出までもうすぐやな、お互い頑張ろう。

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  2. 宮川壽夫

    学んどるね~!とてもいいブログで安心しました。

    自分がわかっていることとわかっていないこと、事実である部分と自分の考えである部分、自分がきちんと裏を取ったことと他人から聞いただけのこと、論文に限らず、これらを正直にきちんと表明して話をするだけで他人からの信頼はまったくちがったものになります。その方がむしろ説得力が増します。

    この大学に来てからというもの、学生の言ってることはどこまでが本気でどこまでが口先だけのことなのか(あるいは関西人の言ってることはどこまでが本気でどこまでが口先だけのことなのか)、今はさっぱりわからなくなっていますが(ビジネスの世界にいた頃は意外とむしろそういう悩みがなかったんですが)、このブログは一応、素直に聞いておきましょ。

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    1. 谷上恵海

      その場しのぎの口先イエスマンになってしまうんですかね。そういう人、多いと思いますよ。私もよく口先だけと言われますが、このブログは素直に信じてください(笑)
      「またご飯行こうね!」「ええ、またいつか!」のノリばっかりする人と、「またご飯行こうね!」「ええ、で、何日にする?何食べたい?店予約するよ。」とすぐ行動に移す人。確かに、後者の方が信頼できますよね。人を傷つけまいとやんわりとしたウソばかりついていると、表面上の付き合いしかできなくなります。相手を思うからこそ、厳しくても正直な意見を言える人との付き合いを、大切にしたいと思っています。

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