ようやく待ちに待った9期生の初回ゼミが行われました。諸君、いかがでしたか?
本日のゼミは、新しい本を手に取ったらまず最初に何をすべきか、本の第1章に手をつけるまでにやらなければならないこと、そんな話から始まりました。きっとこんな話初めて聞いたでしょうね。さらにはこの宮川ゼミのユニークなメソッドや独創的な時間の過ごし方自体おそらくこれまで経験したことない空間だったと思います。最初は面食らうかもしれませんが、徐々に心地よくどっぷり浸かることになります。
第1章は「企業の目標とガバナンス」というテーマでした。商学部の3年生ですから株式会社については勉強したとは思いますが、これまでまったく考えたことのなかったような切り口だったと思います。どうです?このコーポレートファイナンス独特の視点?なんだかワクワクしませんか?ああ、こうやって自分の脳みその空っぽだった部分に、今まで知らなかったことがこれからきちんきちんと丁寧に手順よく積み上げられていくんだ、そんな気持ちになってくれましたか?
この本の序章にはいろんなイイ話が書いてありました。
「優れた理論とは、自分の周りの世界で何が起きているかを把握するために役立つものである。それは、時が経ち、新しい問題が分析されなければならないときに正しい質問をするために役立つ。また、何が心配する必要がないことかも教えてくれる。」
そして、第1章には、理論を学ぶ意味について、「教科書を読んでその通り実行すればいいということもある。しかし、実務の世界ではそうはいかない。だから理論を学ぶ価値があるのだ。」と言っています。さらに理論の限界についてはこのように言っています。
「判断や経験、創造性、それに多少の幸運が働く余地のない分野で誰が仕事をしたいと思うだろう。本書はそれらのどれについても保証することはできないが、(中略)判断の決め手となる概念をカバーし、(中略)道具の使い方を説明するものだ。」なんてね。カッコイイですね。
このゼミの目的は『Brealey/Myers/Allen』の基本書を使いながら、割引現在価値の計算方法やCAPM理論の公式をただ単に勉強して知識を習得することではありません。あくまでコーポレートファイナンスをモチーフにして、自分の考える力を鍛える場です。100点満点中60点を取って卒業に必要な単位を加算する場ではありません。そもそも何が100点満点でどのあたりが60点なのか、これからやってみないと私にもわかりません。ことによると卒業する段になっても諸君自身さえよくわからないかもしれません。もちろんわかるかもしれません。
ただ、おそらくですが、このゼミでやったことが5年後とか10年後に「そうだったのか!」と思い当たることになるはずです。諸君がこのゼミで経験したことがどれくらいのリターンになっていつごろ返って来るか、それはむしろ諸君自身にかかっています。だから私はこの講義を受ければ何が身について、どうすれば単位が取れるのか、ということが誰にでもわかりやすく形式的に書かれたシラバスという制度が大嫌いなんです(というか間違った制度だと思っています)。この講義を取れば何が身につくかを最初から教員が決めてるなんて、学生の可能性に対する傲慢だと思うからです。予備校の「30日間集中読解力講座」ならそれでいいですけど、大学で行う高等教育はそういうことではいけないと思っています。
第1章に「現在の投資が将来の収益を生む」と書かれてました。現在の投資が何かは明らかですが、その投資がどういう形でいつごろ報われるか、それは将来のことだからわかりません。ただ、少なくとも間違いないことは、現在なにもしなければ将来なにも起こらないということです。初回のゼミでコーポレートファイナンスがわれわれにまず教えてくれたことの一つですね。さて、来週は何が起きるか、楽しみにして全員711C教室に集いましょう!
西山花恵
初回ゼミ、ありがとうございました。やっと対面ゼミが行えて嬉しかったです!
知らなかったことばかりで、それがどんどんスーッと分かりやすく頭に入ってきて、楽しくて嬉しい初めての感覚でした。今回は自ら発言できなかったことが悔しかったので、次回は思ったことを口に出してしっかり参加します。オンラインになるのは残念ですが、楽しみです!
齋藤 豊
初回ゼミありがとうございました!オンラインでは何度か日経レポートやプレゼミなどを行いましたが、やはりゼミは対面が一番だなと思いました。オンラインでは自宅で1人という状況なので正直寂しかったですが、対面では「みんなで同じことについて考えている、勉強している!」ということを実感することができ、とても楽しかったです。
初回は、9期生同士での議論らしい議論には発展しませんでしたが、少しずつでも良い議論、そして良いゼミになるよう頑張っていきます!
藤岡洸喜
初回ゼミ、ありがとうございました。
会社の目的がなぜ異なるのか。という議論の際、自分の思ったことを発言しましたが、上手く伝えることができず、なんでだろうなって思っていました。しかし、そのあとにすっと、スガちゃんが自分の言いたかったことを明快に述べてくれて、自分は論理的に説明できてなかったことに気付かされました。うまく伝えることができず、悔しかったですが、「あぁ、議論するの楽しいな。」と思った瞬間でした。
初めて対面で行うゼミは、楽しさより緊張の方が強かったのですが、楽しさが上まわる瞬間が来た時、今回みたいな気付きがたくさん生まれて、グンッ!と成長できそうで楽しみです!
菅政成
初回ゼミ、ありがとうございました。
宮川ゼミに入って間違いなかったと改めて感じた一日でした。適度な緊張感の中で進む輪講、そしてどんな発言をしても許されるこのゼミが持つ居心地の良い雰囲気は、今までに体験したことのない神秘的な空間でした。心地よくどっぷりと浸かっていこうと思います。これから9期生1人1人の個性が現れ、より活発なゼミになっていくと思うと、とても楽しみです。
これからもご指導よろしくお願いします!
川合優奈
初回ゼミ、ありがとうございました!
知らないことを知るのはすごく楽しいってことが改めて実感できました。
今回自分の意見を自ら言えたのは1回だけでしたが、自分が何回発言出来たかなど数える暇も無いくらい、これから積極的に発言したり議論に参加したりしていきたいです。
出店愛望
初回ゼミ、始まるまでは話について行けるか少し不安でしたが、いざ始まってみるとすごく面白くて時間が一瞬で過ぎていました。
本を手に取ったとき、本文を読み始める前に注目する場所から教えていただきましたが、今までほとんど目にとめていなかったことばかりで新鮮でした。
そして、やはり実際に顔を合わせて同じ話題について考え、自分にはなかった発想を他のメンバーから聞けることはとても面白いですね!オンラインだと雰囲気がまた少し変わるかもしれませんが、どちらにせよ回を重ねるごとにもっと意見を出し、議論することの楽しさを味わっていきたいです。
山口裕健
宮川ゼミ、やっと始まりましたね!やはり対面でやるのは楽しかったです。
といっても、輪講の中で自分たちで議論する機会があったのに関わらず、自分の意見を言うことができなかったことが心残りで、後悔でした。思ったのは自分の意見を固めることが難しいということです。どのように論理的に説明するか。いや、もはや論理的に説明できないのではないか。そんなことを考えていると時がすぐに経ってしまいます。
これからのゼミでは、先生がどんなことでもいいし、ネタに走ってもいいとおっしゃっていたので、まず発言をして議論に参加していきます。それがまず第一歩の成長だと考えてます。
大野真也
初めてのゼミはとても充実した時間になりました。
間違いを恐れずに積極的に発言できたことは良かったなと感じています。その一方で、まだまだ理解が浅い部分が多々見つかったので、これからのゼミを通して理解度を高めていきたいと思います。
ゼミはまたオンラインになってしまいますが、対面と変わらない姿勢で取り組んでいければと思います。
大橋由佳
みんなで同じ空間を共有することができ、とても楽しい時間でした。
同じ問いに対して一人ひとりが違う考えを持っていることが、当たり前ではあるけれどなんだか不思議だなと思いました。ゼミではそれぞれの考えを積極的に交換できるので面白いです。
また、自分の頭に浮かんでいることを、みんなにも同じように伝えるのは難しいなと改めて感じています。
次回はオンラインになるので、よりリラックスして楽しめるのではないかなと思います。楽しみにしています!
長谷川寧音
ありがとうございました!
みんなが議論していることに自分も入ろうと思って参加していたのですが、みんなの意見に納得したり自分の中でわからないところを上手く言葉にできない。。と感じました。
思ったことや感じたことをとにかく言葉にして積極的に発言していこうと思います。
しばらくオンラインが続きますが、元気に取り組んでいきたいです!
藤岡洸喜
第二回で早速心が折れました、藤岡です。
教科書の内容をざっと読んで予習していたのですが、頭を使い過ぎて、ゼミの前の日から頭痛がしていました。そんな中、ゼミが始まり、コメントに対する議論になるとさらに頭痛がひどくなり終わった後は、隣にあるベットに直行ダイブしてしまいました、、
でも難しいからこそ、不思議とやる気になる自分がいます。
これを理解できて、理論をペラペラ述べれたら絶対カッコいい!!
そんな思いで次回も挫けずやりたいです!