こんにちは、9期生の出店です。
現在、卒論について考えています。私は親子上場している子会社の配当について研究します。
親子上場とは親会社と子会社がともに上場している状態のことを指します。
これにはガバナンス上、問題があると指摘がされています。
親子上場は、親会社が子会社の他の少数株主の間に利益相反があると言われています。
親会社が子会社に不利な事業調整や取引を強いたり、子会社の調達資金を吸い上げる等、子会社の少数株主の利益を毀損する行動をする恐れがあり、問題視されています。
上場子会社数は2001年から2007年までは増加傾向にありましたが、親子上場の問題に注目され始めた2008年以降、徐々に減少をはじめています。最も多い2007年の266社から2020年には162社に減少しています。
未だ162社もの子会社が上場していることに少し驚きがありました。それと同時に、親子上場が問題視され始めて約10年経過したいまでも親子上場を続けていることを不思議に思いました。少数株主への対応等はどのようにされているのか気になりました。
私が特に注目したのは子会社の有する資金についてです。
少数株主の利益を保護するため、親会社が私的に子会社の資金を利用せず、経営の透明性を示すためには、子会社に余剰資金を残さず配当を払うようになるのではないかと考えました。そして上場子会社の中でもブロックホルダーの有無で配当の額に違いが出るのではないかとも予想しています。
まだまだ単なる予想の段階ですが、これまでゼミで登場した理論や、参考文献を用いて様々な角度から物事を考えてみたいと思います。
親子上場は海外では見られない、日本特有の構造であるため、先行研究の数が少ないですがその分どのような検証結果が得られるのか楽しみです。
新たな発見があるかもしれないと期待を込めて、研究を楽しみつつ頑張ります!
杉山聡一
ただの疑問やねんけど、オーナーが株を保有しているオーナー企業と親会社が株を保有している子会社、どういう違いがあるんやろ?経営者か株主の違いかなぁ。