理論を学習する意義【木村】

こんにちは!12期生の木村和慶です。
4月から約1か月が経ち、ようやく普段の大学生活になれてきました。
ただ、大学3年生になったということもあり、今までの4月とは違って、
自分の将来についてより具体的に考えることが増えた一か月になりました。
まだ何の決心もついていませんが、これから熟慮を重ねて少しづつ形にしていけたらと思っています。

そのような話はさておき、先日のゼミでは、第4章「普通株式の価値」の輪講を担当しました。
「レジュメを切る」ことは私にとって初めての経験だったのでとても不安でした。
自分でもあまり理解できていない内容を他の人にわかりやすく説明することは非常に難しいです。
ただ、なんとか自分の納得のいく形になるよう何度も何度も修正を重ねました。
また、レジュメを切ることによって、全体の内容を俯瞰してとらえることができ、
最初につまづいていた内容も少し理解できるようになるという新たな気づきも得ることができました。
ゼミでは、PBRについての議論が特に白熱しました。まず、PBRの定義や計算式を確認するとともに、
現在東証が推進している「資本コストや株価を意識した経営の実現」を具体的な事例として取り上げました。
内容は、昨今PBR1倍割れが問題視されており、それに対して改善を促すというものでした。
しかし、多くの企業は自己株式の取得や配当の増加などをおこないPBRの分母である簿価を下げることで
PBR1倍割れを回避するという方策をとっており、本来の目的とは違った結果になっているのが現状で、
そこをゼミでは問題視して、議論が活発におこなわれました。
理論的なことを学ぶ前の私はこれが問題だと認識することができませんでしたが、
今回の章で扱った理論を学習したことで、この現状が問題であると理解できるようになりました。
このような現実の事例を通して、私は理論を学習する意義を見出しました。
理論やモデル自体は、単純化したものであり様々な欠陥が見受けられますが、
現実を考えるにあたっては、間違った解釈をしないためにも非常に重要なものだと実感しました。
今まで理論を学習するということは、私にとって難しく必要性も感じなかったので、とても苦痛でした。
しかし、今後は現実をきちんと捉えるためにも、しっかり理論を学習していきたいと思いました。

次回の輪講の担当は、小島くんです。よろしくお願いします!

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