日本ハム株式会社に訪問し、企業分析の報告を行いました。
11月22日(金)に、日本ハム株式会社を訪問し、企業分析の成果を報告しました。「タンパク源のグローバルプロバイダーへ」というテーマで、私たちが行った分析と、今後10年間の日本ハムの展望を語ってきました。
今回の企業分析のキーポイントは、DCF法を用いた理論株価算定の際、FCFの予測期間を10年間にしたことと、それに伴い、今後の日本ハムの成長戦略を考えたことです。私たちは、マルチプル分析や財務分析から分かった課題、問題点をもとに、日本ハムの成長を考える上でのポイントとして、海外事業で成長ドライブをかけること、国内での安定的なキャッシュの獲得を目指すこと、新商品開発体制の整備の3点を挙げ、これを達成するためには組織構造の改革が必要であると考えました。企業の方々へのプレゼンテーションは年4回の取締役員会でしか使わないという荘厳な雰囲気の会議室を使わせていただき、緊張しつつも精一杯私たちの思いを伝えてきました。
私たちの1時間近い発表を終え、企業の方々にコメントを頂いた後、恒例の懇親会を行いました。懇親会では実務の話や、私たちの行った分析についての話など、様々な話で盛り上がりました。そして同時に、これで日本ハムの企業分析が終わってしまうのだと少し寂しくなりました。今回の日本ハム企業分析プロジェクトは、7月の初めての本社訪問に始まり、9月には東京本社訪問や工場、物流センタ―の見学、さらには二度のテレカンなど、様々な情報交流の場を設けていただき、とても贅沢な半年間でした。企業分析を行う過程で様々なことについて学び、同時に企業の複雑さや、理論と実際社会の差を、身をもっ
て経験することができました。また、ファイナンスの側面だけではなく、人の温かさにも触れることができ、本当に楽しく、貴重な経験をさせていただきました。ハムや肉を見るたびにどの企業が作っているのか確認するほど日本ハムにどっぷりつかり、成長について話し合った日々は一生忘れないと思います。本当にありがとうございました。