非常に楽しみにしていた発表会、とても満足のいった研究でした。(横山)
2017 年 2 月 15 日に学情センター1F の文化交流室で 5 期生の卒論発表会が行われました。毎年恒例のこのイベントは、4 回生になってから 1 年間苦心しながら書き切った卒論を、後輩たちやご両親、元カノ、大家さんなどなどお世話になった方々の前で発表する宮川ゼミ独特のイベントです。今年は例年と異なる会場で行われ、やなぎーとよしむーの親御さんも観覧に来てくださったこと、大学生活最後のプレゼンということもあり、5 期生のみんなはかなり緊張していたように思います。ゼミの中でそれぞれの研究の進捗を聞いていましたが、同期の卒論を読んだことはなかったので、みんなが最終的にどんな研究をしたのか非常に楽しみでした。
今年の論文は衣笠、小松、東浦の 3 人がマクロデータを用いてファクトファイディングを行い、残りのゼミ生が実証研究を行いました。衣笠と小松は日本の上場企業の 20 年間のデータを扱って、業種別に百分率財務諸表をつくり、業界別の特性を探るというものでした。莫大なデータをまとめた後の分析に、2 人が楽しそうに熱中している様子が伝わるプレゼンでした。先生がついつい口を挟んじゃうほど知的好奇心をくすぐる研究でした。がっしーとさめちゃんは仮説通りにいかなかったところから、それぞれのアイデアと執念で書き上げたという印象で、2 人の考えたポイントが伝わってきました。やなぎーとにっしーはコア論文に引き続き「公募増資」の研究を行いました。先生のコメントでもありましたが、やなぎーのプレゼンは流れるように理解でき、「さすがやなぎー」と思わず言っちゃうプレゼンでした。末近とよしむーは輪講で詳しく扱わなかった分野である企業の分社と多角化に関するプレゼンでした。初めて聞く言葉がたくさん出てきたことから、2 人の勉強量の多さに驚嘆しました。その初めて聞く概念をわかりやすいように考え抜かれたプレゼンは、最後のプレゼンにふさわしいものであったように思います。
それぞれの発表の後には、先生とゼミ生からコメントと質問を行います。私の研究に対して、たくさんの質問をいただきました。5期生全員が思っていたことだと思いますが、質問に対して話したいことがどんどん湧き出てきて、卒論に力を入れてよかった!自分の卒論が大好き!だと感じました。ご指導いただいた宮川先生と、一緒に考えてくれたゼミ生に心から感謝したいと思います。
先輩方のハイレベルな研究は自分の刺激となりました。(イアン)
発表のトップバッターであるきぬさんは、何十年分の企業の財務データを取り扱った研究を行い、その次のまなみんさんも同じデータを使った研究をしましたが、とにかくスケールが大きいです。三番目のさめさんは IPO の初期収益率についての研究をし、さめさんらしいパッション溢れんばかりの発表をしてくださいました。四番手のすえちかさんは企業内にある事業の「分社化」は企業価値にどのような影響を与えるか、またその次のみゆきさんは公募増資発表に伴う翌日の株価下落についての研究を行いました。
六番目のがっしーさんは PBR と PER を用いて、マトリックスを使った企業の成熟度についての研究を行い、みゆきさんと似たような研究を行なったやなぎーさんは、公募増資の発表とそれを行った企業の 1 年後の株価変動を研究しました。IR の質が高ければ高いほど株価の変動が激しくなることを発見したよこちんさんの研究、そして最後に企業の多角化を研究したよしむーさんの研究。みんなそれぞれゼミで 2 年間勉強したことをこの卒業論文にフル活用し、レベルの高い研究ができました。
それぞれの発表の後には宮川先生と同期からのコメントをいただき、6期生と7期生からの質問も答えるという流れでした。このような研究の成果の裏にはやはり先輩方の頑張りと熱い思いがあります。6期生は今、それぞれこれから行う卒業論文の研究ネタを探し中です。先輩方の発表を聞いたことによって、「研究」というもののイメージを少しずつ掴むことができ、自分もよりハイレベルな論文を書きたい刺激となりました。それだけでなく、自分の研究の成果をいかにわかりやすくて面白く披露できるかの大切さも感じました。
5期生の輝く姿に憧れを抱きました。(沖野)
7期生にもわかりやすく説明してくださったので、とても勉強になりました。セクターごとにみられる ROE や ROA の特徴についてや、分社化によって企業に与えられる影響、公募増資が企業に与える影響、企業の IR 活動についてや、多角化ディスカウントについてなど、業種や企業の秘密を明らかにする様々な事象について分析が行われており、業種や企業に影響を与える要因というのはとてもたくさんあることを知り、それらと上手く向き合っていかなければ成長は望めず、改めて経営の難しさを感じました。
先輩方は、様々なテーマで論文を書いていて、宮川ゼミで学べることは幅広く、そして奥が深い野のだなと実感しました。自分がたっぷり時間をかけて研究したいというテーマに出会えるよう、日ごろから常にアンテナをはっておきたいと思います。
研究では、ある疑問に対して、仮説を立てる。そして、研究対象に関する膨大なデータを集め、そのデータを処理して分析を行う。このことが行われていました。何十年間の株価の変動について調べたり、研究対象の企業が何百社もあったりと、先輩方が向き合ったサンプルはびっくりするくらい多くて、圧倒されました。データを分析し、グラフとして提示されると、数字の効果と視覚的効果でとても説得力がありました。改めて、データの持つ力を実感しましたし、データを上手く利用し自分の味方にすることがとても大切だなと思いました。
5 期生の先輩方が、研究についてプレゼンをする姿がとてもスマートでカッコ良く、こんな風に自分が勉強して来たことを熱量をもって、わかりやすく話せるようになりたいと強く思いました。ゼミに参加するようになってから 3ヶ月ほど。5 期生の先輩方の知識量、分析力、伝える力、などの素晴らしさに圧倒されそしてとても憧れました。
7期生の私は、科学的思考について勉強を始めたばかりで、まだまだ未熟で、今後どのように成長できるのか見えず不安に思うこともありました。ですが、5期生の方々の輝きを見て、私もこうなりたい!2年間一生懸命勉強すればこうなれるんだ!頑張ろう!と強く思いました。5期生の先輩方に追いつき、追い越せるよう、これから一生懸命勉強して成長して行きたいと思います。