負債政策 【中村】

 こんにちは。 11期の中村です。
7月も残り半分になりました。本格的な夏が始まると同時に、「夏と冬どっちが好き?」「結局秋が一番いいよね」みたいな会話が聞こえてきそうな季節です。気温が一気に上がる時期でもあるので、皆さん体調には気を付けてくださいね。

 さて、先週は17章「負債政策は重要か」の輪講レポーターを担当しました。第1章から第16章までは企業は株式だけで資金調達をするという前提の下で話が進んでいましたが、この章では、企業が借入を行うと企業価値にどれほど影響を及ぼすのかということで、MM理論について述べられていました。結論は皆さんご存じの通り「企業価値は資本構成と無関係に決まる」ということになるわけですが、MM理論は完全市場であることを条件にしているため、不完全な日本の市場で一体どれだけ役に立つんだと考える人がいるかもしれません。実際僕も初めてMM理論を聞いた時は「なるほど、こういう理屈か。まあ、完全市場やったらな」と、どこかでこの理論は美しいけれども使えないのではないかと考えていました。しかし、完全市場の条件を1つずつ緩めることで「もしかしたら資本構成が企業価値に何らかの影響を及ぼすかもしれない」ということが分かります。実際、企業が借入を行うことで節税効果が期待でき、税引き後の企業価値は節税効果の現在価値分だけ増加します。このように、きちんとした理論ほど一見あれ?と思ってしまいますが、理論が存在するおかげで世の中で起きているおかしなこと不思議なこと、理論がうまく機能しない現象を観察でき、その原因を正しく説明できます。
 いつも先生がゼミで仰っている「きちんとした理論が大事。理論を持った人とそうでない人は社会に出てから大きく差がつく」の意味が今回のMM理論の学習を通して少しだけ分かった気がしました。

 僕が輪講レポーターを担当した7/11日(火)は最後のゼミ説明・見学会でした。同期や先輩方の座る椅子が無くなるくらいの大賑わいで、12期生と出会える日がもうすぐだと考えると非常にわくわくします!

 

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