大阪インテレクチュアルバーに参加しました
12 月 4 日、宮川先生が主宰する大阪インテレクチュアルバーが開催されました。これは、さまざまな企業のさまざまな部署のビジネスパーソンが集まり、お酒と食事を楽しみながら知的刺激を受け合う知的サロンです。そこに今回は宮川ゼミから、7期生のおずんと僕の2人がお手伝いとして参加しました。参加者全員が集まると、まず宮川先生がプレゼンテーションをしてくださります。
テーマは、「資本効率の神秘〜現場で通用しない経営管理〜」で、理論上成立することが現実では必ずしも成り立つとは限らないというお話でした。参加しているビジネスパーソンの方々も、とても真剣に聞いておられ、実務を経験してきた研究者である宮川先生だからこそ持つ説得力があるのだと感じました。先生のプレゼンテーションが終わると、各テーブルで自由におしゃべりをします。僕のテーブルでは、先生のお話の中であった、企業は経営指標を掲げるべきかどうかという話題で盛り上がりました。その中で同席した IR 部門の方が、その業界の名物アナリストのお話をしてくださいました。その方は、なぜその経営指標を掲げているのかを独特の調子で社長に問い詰めるといいます。
ものごとの奥にある背景、理由が大事というお話です。つまり、経営指標を掲げるならそこにはしっかりとした背景、理由が必要であるし、日本企業はROE 何%を目指すべきだなどと世の中で言われていることに関しては、まずその背景を検討した方が良いということです。 多くの企業の方とお話でき、多様な価値観に触れ、日ごろ勉強している理論が実務でどう解釈されているのかの一端を見られた気がして、とても良い経験になりました。この会の締めくくりに先生が、世の中の人が同じ方向を向いた時に違う方向もあるよと教えてあげるのが研究者の仕事だと言っておられ、その言葉に僕は感激し、研究者ではなくとも自分もいつかそのようなことができる大人になりたいと思いました。