NTN桑名工場に見学に行きました!
9月6日、我々が企業分析をしているNTNの桑名製作所へ見学に行きました。朝長居に集合し3時間を超えるレンタカーでの長旅の末、ようやく桑名に着きました。さすがはNTNのマザー工場。高速道路を降りてすぐにNTNの看板があり、それに従っていくと、それはそれは大きな工場が目の前に広がっていました。
いよいよ、胸にNTNと書かれた白衣に身を包み、NTNカラーである青色のキャップを被り、工場見学へ出発です。実際に見学して感じたことは、工場の規模に比べて工場内で実際に作業をしている人が意外と少ないということです。過酷な作業にも機械化と省力化が進んでおり、近代的な工場という印象を受けました。
また、ベアリングの強度を上げる ために行う熱処理という作業をする工場では、火がめらめら燃え上がっており、熱気が立ち込めてい ました。桑名製作所は、航空機や 新幹線、重機などの産業機械向けの大きなベアリングを作っているため、他の工場と比べ ても桑名の熱処理は特に大変な仕事だそうです。こうした大変な仕事であるため、現在建設中の新しい熱処理工場は冷暖房が完備されるそうで、物的資本だけでなく、重要な人的資本である従業員のことも考えられているということに感心しました。工場で働くという ことは厳しい職場環境の中で過酷な作業をするというイメージが先行していましたが、そ のような前近代的な製造現場のイメージが一変しました。
工場見学の後、総務課長の辻中さんにお話を伺いました。そこで印象に残ったことは、桑名 製作所の強みは、従業員が桑名を代表する企業 である NTN で働いてるという誇りを持っていることでした。以前本社を訪れた際に聞いた、 NTN のCM は狭義の広報活動の一環としての みでなく、従業員の士気を向上させることも効 果の一つになっているという話も思い出し、やはり従業員が自分の仕事を世間から認められることの重要性が理解できました。
その後は、車で15 分ほど走り、NTN先端技術研 究所の敷地内にあるエネル ギー循環型モデル「グリー ンパワーパーク」を訪れました。ここは、NTN が近年力を入れている自然エネルギー商品事業の実験場所 で、NTN が開発した風力発電や水力発電、太陽光発 電で作られた電気を使って、施設内のビニールハウスでトマトを育てたり、電気自動車を充電したりしています。ここにある電気自動車は変わっていて、それぞれのタイヤに動力が入った、インホイールモータというものを使っています。
そのためその場での方向転換 や横移動などもできます。ドライブシャフトはNTN の看板商品の1つですが、今後ドライブシャフトを用いる必要 のないインホイールモータの電気自動車が普及すると、ド ライブシャフトの需要が減ってしまいます。そのような事態に対応するため、NTN はインホイールモータの開発にも力を入れており、業界トップクラスの技術を持っています。今後、NTN のインホイールモータの動向に注目です。
今回の工場、施設見学を通して、僕自身よりいっそう NTN という会社が好きになりました。この見学をセッティングしていただいた恩返しをするためにも、必死に企業分析を行い、あっと言わせるようなレポートを作成します。 NTN のみなさん、ありがとうございました。